ガビチョウには、日本の野鳥とは違う魅力があるんだよ。
ウグイスを探して角を曲がったら、なにかいた。
慌てて写真を撮ったけど、ウグイスじゃないね。
でも、見覚えあるな~。
あ、ガビチョウだ。
図鑑でみたよ。
漢字で書くと「画眉鳥」っていう通り、
目のまわりの白い模様が特徴なんだよね。
名前の由来は、中国の名前「画眉」を日本語読みにしたもので、
「塗った眉(peinted eyebrow)」って意味なんだって。
でも。この角度じゃ、枝が邪魔で目の模様がみえないね。
そろそろと移動する。
そして、
よし! 眉毛もばっちり。
かわいいお顔が、撮れました。
南国を思わせる、魅惑的な姿だね。
ガビチョウは、全長約24cm。
ヒヨドリよりちょっと小型でな。
全体が黄褐色で、下胸からお腹は淡い黄褐色。
喉から胸にかけて、黒褐色の縦班があるよ。
外来種なので本来は、台湾や中国南部、インドシナにいるんだけど。
日本で増えてるのは、愛玩用に輸入されたものが、売れ残っちゃって。
遺棄や放鳥されたんじゃないか、って言われてるんだって。
2003年ごろから、栃木県でも確認されるようになってな。
平野部から低山の藪に覆われた林で、会えるそうだよ。
昆虫や果実が好きで、ほかの鳥のさえずりをまねたりする
面白い鳥なんだけれど。
鳴き声がうるさい、とか
生態系に影響があるんじゃないか? とか
心配ごとも、あるんだって。
今のところ、大きな影響はないようなので、
うまく共存できるといいね。
写真:ガビチョウ(Garrulax canorus チメドリ科)
撮影:井頭公園(栃木県真岡市)